この記事では、今年のSummer Sonic 2024でヘッドライナーに大抜擢されたイタリアの超新星バンドMåneskin(マネスキン)をご紹介!
「サマソニでマネスキンを見る前に予習しておきたい。」「名前だけ知ってるけどどんな人たち…?」と思ってる方へ向けて、『最低限これだけ知っておけばOK!』な情報をまとめてみました。
Måneskin(マネスキン)とは
マネスキンは2016年にローマで結成されたイタリアのロックバンド。
全員がまだ20代と若手ながら、その妖艶でカリスマ性のあるヴィジュアルとキャッチーかつヘヴィなサウンドを武器に世界中で活躍の場を広げている。
音楽性はオルタナティブロック、グラムロック、ポップロック、ハードロック、レゲエ、ファンクなどを織り交ぜており、ストリーミング全盛のZ世代ならではの「ジャンルに捉われない柔軟さ」を感じられるサウンドが魅力。
またボーカルのダミアーノはマネスキンを「過去の音楽の現代への翻訳」と解釈しており、古き良き1970年代〜ロックミュージックの影響を音楽的・ファッション的にも色濃く感じられる。
メンバーが影響を受けたバンドはレッド・ツェッペリン、デヴィッド・ボウイ、フリートウッド・マック、ニルヴァーナ、アークティック・モンキーズ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ブルーノ・マーズ、ハリー・スタイルズなど幅広い。
“Måneskin”という単語はデンマーク語で「月光」を意味しており、ベーシストのヴィクトリアの母親がデンマーク人であったことが理由となっている。
メンバーはインタビューにて、「Måneskinの正確な発音はあくまで”モーネスキン”だが、もはや誰も”モーネスキン”と発音してくれないため”マネスキン”で行くことにした。」と語っている(笑)
Maneskin Official Instagram:https://www.instagram.com/maneskinofficial?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
メンバー
Damiano David(ダミアーノ・デイヴィッド:ボーカル)
<生年月日:1999年1月8日>
全員が主役級の個性を持つマネスキンのフロントマンを務めるダミアーノ。
25歳(2024年時点)とは思えない色気と、ハスキーで甘い歌声はまさに天性のカリスマ。
そしてロングヘアからスキンヘッドまでどんな髪型でも似合ってしまう無敵のヴィジュアル。
そんなダミアーノだが、実は大のアニメ好き。
初来日公演のMC中に『進撃の巨人』のOP曲「心臓を捧げよ」を突然歌い出したり、チェンソーマンの被り物で空港から出てきたりとオタクな一面も。
ちなみにダミアーノは現在、女優でありシンガーのDove Cameron(ダヴ・キャメロン)と交際中。
Damiano Instagram:https://www.instagram.com/damianodavid?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
Victoria De Angelis(ヴィクトリア・デ・アンジェリス:ベース)
<生年月日:2000年4月28日>
天使のようなルックスからは想像もできないゴリゴリのベースプレイが魅力。
ロック好き女子の間で既にロールモデルになりつつある彼女は、最近ではソロでDJとしても活躍中。
サマソニの前夜祭フェスであるSONIC MANIA 2024にもDJとして出演が決定しています。
ライブでは上裸で胸にXや☆印のテープを貼って演奏することが多いヴィクトリア。
これは女性が性的に消費されてしまうことや、容姿・ジェンダー・セクシュアリティをさらけ出すことができない現代社会へのアンチテーゼとして、自身の身体を解放することでメッセージを体現している。
(本心ではテープすら貼らずに演奏したいけど、コンプラ的に仕方なく貼ってるんだとか)
Victoria Instagram:https://www.instagram.com/vicdeangelis?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
Thomas Raggi(トーマス・ラッジ:ギター)
<生年月日:2001年1月18日>
細身でクラシックなファッションスタイルと、黒塗りのアイシャドウが特徴。
高身長で大人びたルックスにド迫力のギタープレイからは貫禄すら案じるが、実はマネスキン最年少の23歳…!!(2024年時点)
ステージで主に使用しているギターはFenderのストラトキャスターだが、本当のお気に入りは日本製のSquierなんだとか。
ギターを弾く佇まいはLed Zeppelinのジミー・ペイジを思わせる。
この気怠い感じがたまらなくロックスター。
Thomas Instagram:https://www.instagram.com/thomasraggi__?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
Ethan Torchio(イーサン・トルキオ:ドラム)
<生年月日:2000年10月8日>
アイコニックなロングヘアを靡かせる中性的なルックスと、口数少ないミステリアスなキャラに沼落ちする人が続出するイーサン。
普段のアンニュイで謙虚な立ち振る舞いからは想像もつかないほど、筋肉質でハードなドラムプレイにギャップ萌え必至。
インタビューにて、わずか5歳のときにLed Zeppelinの「All My Love」を初めて聴いて音楽に興味を持ったと答えている。
自分の周りにもイーサン沼に落ちた方が大量に…(笑)
Ethan Instagram:https://www.instagram.com/ethaneskin?utm_source=ig_web_button_share_sheet&igsh=ZDNlZDc0MzIxNw==
バンドの経歴
ダミアーノ、ヴィクトリア、トーマスの3人はローマの高校時代に出会っており、後にFacebookでのドラマー募集に返信したイーサンがバンドへ加入する。
2016年に正式にマネスキンを結成、無名時代はローマの路上などでライブ活動を行う。
2017年に音楽タレントショー「Xファクター ITALY」の第11シーズンへ出演。
オリジナル曲の「Chosen」やフォー・シーズンズの「Beggin’」、フランツ・フェルディナンドの「Take Me Out」、キラーズの「Somebody Told Me」などをカバーし、2位という好成績で一躍脚光を浴び始める。
Xファクターで披露したカバー曲「Beggin’」などを含むEP「Chosen」をリリースし、イタリアのFIMIシングル・チャートで2位にチャートインを果たす。
(「Beggin’」は後に爆発的な大ヒットとなり現在ではSpotifyで16億回以上再生されている。)
2018年3月にバンド初のイタリア語による2ndシングル「Morirò da re」、9月に3rdシングルの「Torna a casa」をリリース。
同年10月にはマネスキン初のスタジオフルアルバム「Il ballo della vita」をリリース。
当アルバムと先行バラードシングルの「Torna a casa」はともにイタリアのチャートで上位にランクインした。
2019年1月、バンドは4thシングル「Fear for Nobody」、4月には5thシングル「L’altra dimensione」、9月に6thシングル 「Le parole lontane」を立て続けにリリース。
2018年から2019年にかけて開催された初のツアーでは、14万枚以上のチケット販売とともに70以上の日程をソールドアウトさせた。
2021年3月に出場した、ヨーロッパ随一の音楽コンペであるユーロヴィジョン・ソング・コンテストにて優勝を果たす。
(2006年にフィンランド代表のLordiが「Hard Rock Hallelujah」を歌って以来、15年ぶりに「Zitti E Buoni」がロック・ソングとして優勝を飾った。 優勝トロフィーを受け取ると、ダミアーノはマイクに向かってこう叫んだ。)
”We just want to say to the whole of Europe, to the whole world. Rock and Roll never dies!”
「ヨーロッパ全土、そして全世界に言いたい。ロックンロールは決して死なない!」
2021年3月ユーロヴィジョン優勝直後に「Zitti E Buoni」や「I WANNA BE YOUR SLAVE」を含んだ1stアルバム「Teatro d’ira: Vol. 1」をリリース。
2021年10月に10thシングル「MAMMAMIA」をリリース。
2022年3月に11thシングル「SUPERMODEL」をリリース。
同年8月18日にサマソニのエクストラ公演として豊洲PITで初の単独ライブを行う。
8月20・21日のサマソニ2022では初参加にしてメインステージでパフォーマンスを行い、熱狂的な盛り上がりで大成功を収めた。
2023年1月に2ndアルバム「RUSH!」をリリース。
同年の第65回グラミー賞にて主要4部門の一つ「最優秀新人賞」にノミネート。さらにアメリカのMTV・ビデオ・ミュージック・アワード2023では「THE LONLIEST」のMVがベスト・ロック賞を受賞。
(2023年2月にVariety誌はマネスキンのプロフィール記事を掲載し、彼らを「ここ数年で出現した最大のロックバンド」と紹介。またニューヨーク・タイムズも同年9月に記事を掲載し、彼らを「ほぼ間違いなく史上最大のイタリアのロックバンド」と評価した。)
12月にはニューアルバムを引っ提げた「RUSH! WORLD TOUR」で再来日を果たし、東京3公演、神戸1公演を巡るツアーを敢行。
そして2024年、3度目の来日にしてサマソニ2024のヘッドライナーに大抜擢される。
ファッション
<マネスキンのファッション>
マネスキンの象徴的なルックの数々を見ていくと、レッド・ツェッペリンやデヴィッド・ボウイ、ピンク・フロイド、フリートウッド・マックなどロック界のレジェンドたちとの共通点が見て取れる。
マネスキンお馴染みの70年代を連想させるボヘミアン・スタイルも、こうした名だたるバンドの歴史からインスピレーションを得て作り上げているのだとわかります。
メディア露出時やライブパフォーマンスでもスーツ、レザー、スカート、レース、ハーネスなど、ジェンダーの境界を排除した煌びやかな衣装を全員が身にまとっている。
マネスキンにとって、スタイルの可能性は無限なのである。
<GUCCIとのコラボレーション>
2021年に世界的ラグジュアリーブランドGUCCIによるMåneskinを起用したプロモーションが実現。
ーーーアレッサンドロ・ミケーレ(当時のGUCCIクリエイティブディレクター)は、音楽とファッション界の新星マネスキンを起用して「現代的なイメージの背後にある創造的な力として、エロスの革命的で喜びに満ちた原動力を捉える」ことを表現したと語っている。
GUCCIはマネスキンのヒット曲「I WANNA BE YOUR SLAVE」のミュージックビデオで衣装を担当しており、続く「SUPERMODEL」でもメンバーはGUCCIのコレクションピースを身に纏っている。
バンドの持つゴージャスでフェミニンでロックな側面が存分に引き出されており、やはりGUCCI×マネスキンは必然的な組み合わせだったと言える。
今後もマネスキンのファッションから目が離せません!
オススメの曲
この記事を読んでくださってる方の中には最近マネスキンを知った方や、今年のサマソニ2024で初めて観るといった方も多いと思います。
そんな「どの曲から聴いたら良いんだろう…」状態の方へ向けて、オススメの入門曲5選をピックアップさせていただきました!
▪️マネスキンといえばまずはこの曲”Zitti E Buoni”
▪️ヴィクトリアのベースラインが最高に気持ちいい”MAMMAMIA”
ライブに参加される方は1:49の’Cause I’m Italianoの箇所でダミアーノに合わせて叫びましょう!!
▪️架空の90年代スーパーモデルをテーマに、セレブリティ至上主義に取り憑かれたロサンゼルス文化を盛大に皮肉った”SUPERMODEL”
西海岸の風を感じるドライなギターサウンドとスタイリッシュなMVが最高にアガる一曲。
▪️アルバム”RUSH!”より新たに加わった定番曲”HONEY (ARE U COMING)”
ライブではHoney, are you coming?のパートは思いっきり叫びましょう!
▪️全編イタリア語の哀愁漂うロックバラード”Torna a casa”
愛、贖罪、愛する人の帰りを待ち望むというテーマを掘り下げたメランコリックな一曲。
MVはまるで実写版FINAL FANTASYのような幻想的なビジュアルで、1.7億回以上再生されている未だにファン人気の高い初期の名曲。
マネスキン入門ソング5選はいかがだったでしょうか?
もちろんマネスキンの魅力は5曲には到底収まりませんが、挙げ続けたらキリがないので残りはじっくり深掘りしてみてください…!
<THE FIRST TAKE>
一発撮りコンテンツでお馴染みTHE FIRST TAKEにて”I WANNA BE YOUR SLAVE”と”HONEY (ARE U COMING?) ”のアコースティックパフォーマンスも披露しています!こちらも必見です!
まとめ
今回マネスキンについて『最低限これだけ知っておけばOK!』な情報をざっくりと解説させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
これを機にマネスキンを好きになった方が一人でも増えてくれたら嬉しい限りです。
今年のサマソニ2024は既に東京は両日チケット完売しておりますが、大阪公演のチケットやヴィクトリアがDJとしてソロで参加するSonic Maniaのチケット、WOWOWでの配信情報もあるので気になる方はぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
Summer Sonic/Sonic Mania 2024公式サイト: Summer Sonic 2024
今後さらに勢いを増すであろうマネスキンの活躍に期待しましょう!!
Maneskin Official Site: https://maneskin.com/
<おまけ>
最後に筆者お気に入りのマネスキン初来日時のInstagram投稿をご紹介。
東京を満喫してるメンバーが最高に可愛いんです。
特に好きな1枚はラーメン屋でご機嫌なヴィクトリア嬢(笑)
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<参照>
- https://en.wikipedia.org/wiki/M%C3%A5neskin
- https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3
- https://en.wikipedia.org/wiki/M%C3%A5neskin_discography
- https://youtu.be/WmPgFe_oP6s?si=34TyteToxwyCbcD8
- https://www.youtube.com/shorts/KkTOqXKvNVA?feature=share
- https://www.wikiwand.com/pt/Ethan_Torchio
- https://www.voguescandinavia.com/articles/gucci-x-maneskin-is-a-rock-n-roll-match-made-in-heaven
- https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/article/gucci-aria-campaign-maneskin
- https://www.voguescandinavia.com/articles/gucci-x-maneskin-is-a-rock-n-roll-match-made-in-heaven